「…みやじさん」

「…なんだよ」

「あつい、とける、しんじゃう」

「俺だって暑いし溶けそうだししにそうだよ!っつうかお前が離れれば少しはましになるはずなんだけどな!」

「えー…」

「えーとか言ってないで離れろ」

「えぇー…」

「離れやがれ」

「……やだ」

「あ?今なんつったー?高尾くん」

「やです」

「…なにお前轢かれたいの?轢いていいんだな?」

「…おれがしんじゃってもいいんすか」

「それでお前が離れるならな」

「ひでー…」

「そう思うならは・な・れ・ろ」

「…だってうごくのめんどくさい」

「しがみついてるこの両腕両足をどかすだけだろ」

「たかおちゃんにはじゅうろうどうだからむりっす」

「自分のことちゃん付けしてんじゃねえよ気持ち悪い。俺が引き剥がしてやろうか?」

「やーだー」

「お前いい加減にしろよ殴るぞ」

「…みやじさんほれーざいになりません?」

「……は?」

「だって、つめたかったらくっついててもあつくないじゃないですか」

「お前何言ってんの?」

「みやじさんあついのいやだからはなれたいんすよね?だったらつめたければいいんじゃないかなーって」

「…もうお前意味わかんねー」

「それかおれがほれーざいになればいっすかねー?」

「知らねえよ」

「………」

「………」

「みーやじさーん」

「んだよ」

「あつい」

「だから俺も暑いんだっての話聞いてたかこのばか尾轢くぞ」

「あいすたべたい」

「あとで買い行け」

「んー…やです」

「…俺に買い行けとか言わねえよな?」

「せんぱいぱしらせるわけないじゃないですか」

「あっそ」

「……」

「おい高尾」

「なんすか」

「力強めんな苦しいんだよ」

「みやじさんならへいきですよー」

「平気じゃないから言ってんだよ」

「みやじさんはそんなやわなひとじゃないのだよー」

「あいつの真似すんな胸くそわりぃんだよ」

「った、いったいたいいたいいたいみやじさんいたい!!」

「力いれてんだから当たり前だろ」

「おれつぶれる!」

「そのまま圧迫死しろ」

「ひどい!」










「…あの二人は何をやってるのだよ…!」
「「「いつものことだろ」」」


※部活の休憩中でした